今年の8月の2枚目
ど定番の、北アメリカ(NGC7000)とペリカン星雲(IC5067)ですが、RGBでちゃんと撮影するのは初めてでした。
北アメリカ星雲の、青っぽさを出したかったのですが、なかなかでない。
ノーマル機で撮影する方が、青みは強調されるとの情報もあるようです。
ど定番の、北アメリカ(NGC7000)とペリカン星雲(IC5067)ですが、RGBでちゃんと撮影するのは初めてでした。
北アメリカ星雲の、青っぽさを出したかったのですが、なかなかでない。
ノーマル機で撮影する方が、青みは強調されるとの情報もあるようです。
撮影対象 :北アメリカ星雲とペリカン星雲(はくちょう座)
撮影日時 :2021/8/7
撮影地 :長野県王滝村
光学系 :FSQ-106ED(530mm)
架台/ガイド:EM-200赤道儀 / M-gen2
カメラ :D810A
露光データ :180sec*42 合計 126分
画像処理 :PixInsight(WBPP, Debayer, BackgroundNewtralization,CC, ABE,SENR, MaskedStretxch,Convolution, ArcsinhStretch, LHE, RangeMask, Starnet++, BackgroundEnhance)、
Photoshop2000(レベル調整、トーンカーブ、NicCollection(Color FX Pro, Dfine))
LDN1235 シャーク星雲です。
D810Aファーストライトとなりました。
処理のほとんどはPixinsightです。
薄雲が流れており、半分くらいのデータは捨てることになりました。
下方の分子雲のさらに下には反射星雲があり、そこまで画角に入れたかったところです。
海面からジャンプするサメを妄想します。
D810Aファーストライトとなりました。
処理のほとんどはPixinsightです。
薄雲が流れており、半分くらいのデータは捨てることになりました。
下方の分子雲のさらに下には反射星雲があり、そこまで画角に入れたかったところです。
海面からジャンプするサメを妄想します。
撮影対象 :LDN1235シャーク星雲(ケフェウス座)
撮影日時 :2021/8/8
撮影地 :長野県王滝村
光学系 :FSQ-106ED(530mm)
架台/ガイド:EM-200赤道儀 / M-gen2
カメラ :D810A
露光データ :180sec*32 合計 96分
画像処理 :PixInsight(WBPP, Debayer, BackgroundNewtralization,CC, ABE,SENR, MaskedStretxch,Convolution, ArcsinhStretch, LHE, RangeMask, Starnet++, BackgroundEnhance)、
Photoshop2000(レベル調整、トーンカーブ、NicCollection(Color FX Pro, Dfine))
ε-180の光軸調整記事の第2回です。
ε-180はオフセット斜鏡のニュートン式望遠鏡です。
前回紹介した光軸調整器具で調整した結果をご紹介します。
今回は以下の①、②の2つのパターンを比較したいと思います。
①センタリングアイピース基準
これはセンタリングアイピースを使い、センタリングアイピースの十字、斜鏡のセンターマーク、主鏡のセンターマーク、センタリングアイピースの反射をできるかぎり中心を合わせたものです。
②等光度曲線の対称基準
①の調整後、フラットを撮った時の等光度曲線ができる限り対称になるように調整したものです。
①センタリングアイピース基準
星の写真はcanon 6D ISO100 30secで、こと座ベガを中心に撮影したものです。
フラット画像
私の調整では左右非対称になります。気になりますが、これ位が現在のベスト調整です。
星画像
中央にベガがあります。
次は星画像の等光度曲線です。これにも左右非対称が表れていますね。
星の切り出しチャート
Flat Aide Proをつかって切り出し画像を作りました。
これを見ると、私は割といい線いっていると思っています。
ただ一番左の縦列の星像はあまりよくない印象もあります。
②等光度曲線基準
フラット画像
センタリングアイピース基準のあと、斜鏡を微調整しフラット画像を撮る。を繰り返し、等光度曲線の対称性を整えました。このくらい対象になりました。一見①よりきれいです。
星画像
中央にあるのはデネブです。
このフラットの対称性も悪くないと思います。
星切り出し画像
切り出し画像をみるとどうでしょう。左の縦2列が放射状に流れてしまっています。
世に聞く片ボケなのかもしれません。私は実はスケアリングは追い込んだことはありません。
結論
上記の考察から以下のような考えに至りました。
結論1
現状のセットアップでは①のセンタリングアイピース基準の方が、②等光度曲線基準よりも星像が良い。
結論2
②等光度曲線基準の星像は片ボケかもしれない。であるならば、スケアリング調整で改善する可能性がある。
以上です。
すみません、謎が残りました!!
ε180を所有してから10年弱。やっとのことで光軸調整を本格的にやりだしました。
光軸沼とも呼ばれるこの業界、飛び込む勇気をくれたのはTwitter上で知り合った仲間たちでした。感謝!
さて、私の光軸調整の様子を紹介していきましょう。
ε180の接眼体から、補正レンズを外します。
このようなセンタリングアイピースを接続します。
私のセンタリングアイピースは実は特注品です。
ε180ではかの有名な「よっちゃん」さんがお使いのセンタリングアイピースの偏心を補正するためのスケアリング調整機構が仕込まれています。ほしぞら工房さんで作ってもらいました。
こんな風になっています。図の「テーパーの境目」でぐるぐると回転できるのです。
覗き込んでぐるぐる回転させ、十字線がずれないように3つのスケアリング調整ネジで微調整し、回転ロックネジを締めます。これが光軸調整の最初の作業です。
十字には0.8号のテグスを張っています。
0.1mmの針金にしたこともありましたが、テグスの方が光を透過?反射?しやすく見えやすいことがわかりました。セメダインCで糸を張ることもしましたが、糸を張ること自体が結構テクが必要で、すぐに切れてしまうため、テグスが一番!と思っています。
アイピースは4種類所有しています。
いまのところ、一番使いやすいと思っているのが、タカハシのセンタリングアイピースです。
Erectoric Sheepのチェシャアイピースに似ていますが、タカハシのセンタリングアイピースの方が穴が小さく、精度が高いと思っています。
Erectoric Sheepの2穴のオートコリメーターは、いまのところ使いこなせていません。
タカハシのセンタリングアイピースとErectric Sheepのチェシャアイピースはほぼ同じ結果が得られますが、Erectric Sheepの2穴のオートコリメーターだけ結果が違います。ここは依然謎です。
気になる裏面。
タカハシのセンタリングアイピースと、Erectric Sheepのチェシャアイピースは反射材がドーナツ形に張り付けれられいます。
Astro Streetのセンタリングアイピースは長いのがウリ。唯一十字線もそこについています。
横から入射する光を金属面が乱反射する仕組みです。
2穴のオートコリメーターは鏡になっています。
つづいて主鏡セルのようす。
私の主鏡セルはこのようになっています。
センターマークはキャッツアイ社の物を取り寄せ、一番大きいサイズのものを張りました。
そして主鏡を固定するときに生じる「主鏡の圧迫」は諸光軸沼の先輩方の悩みどころ。
主鏡はコンニャク!とは良く言ったものですね。
私は「緩くてもいいや」と割り切り、主鏡を止めるコルク(写真ありません)も3点締めてあとはゆるゆる。
主鏡マスクのネジも3本だけ、にしています。
主鏡セルを鏡筒から外し、主鏡セル側からみるとこんな感じに見えます。
斜鏡が占める面積が結構ありますよね。
光軸が大きくずれていそうなときは、主鏡セルを外し、主鏡セルの直径で切り抜いた赤いプラ円板をつけています。
覗き込むとこんな感じ。いろんなものがうつらないので調整しやすいからです。
ここで写り込むのは下のような、
センタリングアイピースの十字線
斜鏡のセンターマーク
赤い円形板のセンターマークです。
ずれていますね。
これを、斜鏡の3本のネジを調整し、重なるように持ってきます。
こんな感じであっていると思います。
続いて主鏡セルを装着し、のぞきます。
大体最初ずれているとこんな感じ。
黄色が主鏡センターマーク
白いドーナツが、
センタリングアイピースの見口の反射です。
先ほど赤い板でセンタリングアイピースの十字線と斜鏡のセンターマークは合わせたので、それらはあっていますね。
ここで核心を説明しますが、
現段階で私は、光軸調整とは以下の4つを一致させることだと理解しています。
①センタリングアイピースの十字
②斜鏡のセンターマーク
③主鏡センターマーク
④センタリングアイピースの見口の反射です。
[斜鏡の傾きと回転の微調整]
①センタリングアイピースの十字線と②斜鏡のセンターマークがあっているところから、
斜鏡の傾きを調整し(斜鏡のセンターマークは動かさないように)
①、②に③の中心を合わせます。
[主鏡の傾きの調整]
これに加えて主鏡の3つの親子ネジを調整し、
すでにあっている①、②、③の中心に④を合わせます。
これらの行程を済ませると下のようになります。
どうでしょうか。
これで、いちおう光軸調整オッケーとしています。
次回はこの設定の星像をご紹介します。
光軸沼とも呼ばれるこの業界、飛び込む勇気をくれたのはTwitter上で知り合った仲間たちでした。感謝!
さて、私の光軸調整の様子を紹介していきましょう。
ε180の接眼体から、補正レンズを外します。
このようなセンタリングアイピースを接続します。
私のセンタリングアイピースは実は特注品です。
ε180ではかの有名な「よっちゃん」さんがお使いのセンタリングアイピースの偏心を補正するためのスケアリング調整機構が仕込まれています。ほしぞら工房さんで作ってもらいました。
こんな風になっています。図の「テーパーの境目」でぐるぐると回転できるのです。
覗き込んでぐるぐる回転させ、十字線がずれないように3つのスケアリング調整ネジで微調整し、回転ロックネジを締めます。これが光軸調整の最初の作業です。
十字には0.8号のテグスを張っています。
0.1mmの針金にしたこともありましたが、テグスの方が光を透過?反射?しやすく見えやすいことがわかりました。セメダインCで糸を張ることもしましたが、糸を張ること自体が結構テクが必要で、すぐに切れてしまうため、テグスが一番!と思っています。
アイピースは4種類所有しています。
いまのところ、一番使いやすいと思っているのが、タカハシのセンタリングアイピースです。
Erectoric Sheepのチェシャアイピースに似ていますが、タカハシのセンタリングアイピースの方が穴が小さく、精度が高いと思っています。
Erectoric Sheepの2穴のオートコリメーターは、いまのところ使いこなせていません。
タカハシのセンタリングアイピースとErectric Sheepのチェシャアイピースはほぼ同じ結果が得られますが、Erectric Sheepの2穴のオートコリメーターだけ結果が違います。ここは依然謎です。
気になる裏面。
タカハシのセンタリングアイピースと、Erectric Sheepのチェシャアイピースは反射材がドーナツ形に張り付けれられいます。
Astro Streetのセンタリングアイピースは長いのがウリ。唯一十字線もそこについています。
横から入射する光を金属面が乱反射する仕組みです。
2穴のオートコリメーターは鏡になっています。
つづいて主鏡セルのようす。
私の主鏡セルはこのようになっています。
センターマークはキャッツアイ社の物を取り寄せ、一番大きいサイズのものを張りました。
そして主鏡を固定するときに生じる「主鏡の圧迫」は諸光軸沼の先輩方の悩みどころ。
主鏡はコンニャク!とは良く言ったものですね。
私は「緩くてもいいや」と割り切り、主鏡を止めるコルク(写真ありません)も3点締めてあとはゆるゆる。
主鏡マスクのネジも3本だけ、にしています。
主鏡セルを鏡筒から外し、主鏡セル側からみるとこんな感じに見えます。
斜鏡が占める面積が結構ありますよね。
光軸が大きくずれていそうなときは、主鏡セルを外し、主鏡セルの直径で切り抜いた赤いプラ円板をつけています。
覗き込むとこんな感じ。いろんなものがうつらないので調整しやすいからです。
ここで写り込むのは下のような、
センタリングアイピースの十字線
斜鏡のセンターマーク
赤い円形板のセンターマークです。
ずれていますね。
これを、斜鏡の3本のネジを調整し、重なるように持ってきます。
こんな感じであっていると思います。
続いて主鏡セルを装着し、のぞきます。
大体最初ずれているとこんな感じ。
黄色が主鏡センターマーク
白いドーナツが、
センタリングアイピースの見口の反射です。
先ほど赤い板でセンタリングアイピースの十字線と斜鏡のセンターマークは合わせたので、それらはあっていますね。
ここで核心を説明しますが、
現段階で私は、光軸調整とは以下の4つを一致させることだと理解しています。
①センタリングアイピースの十字
②斜鏡のセンターマーク
③主鏡センターマーク
④センタリングアイピースの見口の反射です。
[斜鏡の傾きと回転の微調整]
①センタリングアイピースの十字線と②斜鏡のセンターマークがあっているところから、
斜鏡の傾きを調整し(斜鏡のセンターマークは動かさないように)
①、②に③の中心を合わせます。
[主鏡の傾きの調整]
これに加えて主鏡の3つの親子ネジを調整し、
すでにあっている①、②、③の中心に④を合わせます。
これらの行程を済ませると下のようになります。
どうでしょうか。
これで、いちおう光軸調整オッケーとしています。
次回はこの設定の星像をご紹介します。